
著者:高重乃輔
判型など:210×270mm 192P
祖父母は根っからの島の人であったのに、晩年になって福岡郊外の街に移り住んだ。
祖父は九十四歳。身体は元気だったけれど、物忘れが多くなっていた。祖母は八十八歳。怪我が続いて、介護施設と病院とを出たり入ったりしていた。二人だけで島で生活するのは、だんだん難しくなってきていた。
慣れ親しんだ鹿児島の離島・種子島を離れ、叔母のいる福岡の街へと移り住んだ祖父母。私は、二人の最後の旅を記録しようと思った。
高重 乃輔(たかしげ・だいすけ)
1987年埼玉県出身。愛知県を拠点に活動。マグロはえ縄漁船甲板員を経て、中日新聞社に入社。地方支局勤務の後、退社しフリーランスに。主な展示に、晩年に移住した祖父母を追った「最後の旅/新宿ニコンサロン・2023」、料理人とともに食材の産地を巡った「新鮮/FUGLEN ASAKUSA・2020」など。
(書誌情報より)
🌏TOUTEN BOOKSTOREの通販で使用される梱包材は出版輸送時のリユースのものもあります。あらかじめご了承くださいませ。🌍