
『NEKKO ISSUE 1 選挙をやってみた』
根っこマガジン
156mm × 181mm
京都の左京区ではじまった政治を考える小さな取り組み「NEKKO」。
創刊号では編集人自ら京都市議会選挙に立候補し、その経緯と結果、そしてその体験で考えたことが記されています。政策のことや選挙ポスターのことまで細かく開示されています。
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ぼくらはすっかり根なし草になった。この社会を考える足場も、道具も、見失っている。どこから手をつければよいか、見当もつかない。 雑誌『NEKKO』は、そんな何かを変える手がかりをなくしたぼくらの土台をつくりなおそうとする試みだ。自分たちの手でよりよき社会や生活に変えていく。たぶんそれが「政治」なんだと思う。でも、それって「選挙に出る」ことや「投票する」こととどう結びつくの? 街宣車が走りまわって候補者の名前を連呼したり、小さな紙に名前を書いて箱に入れたりすることと、社会や生活がよくなるって、どうつながるの? まるで実感がもてない。 んなとき「選挙に行こう!」と言われても、響かないのは当然だ。ほんと「政治」ってなんなの? 京都の左京区ではじまったこの政治を考える小さな取り組みは、いろんな場所で暮らす人の心によどむ失望や喪失感を受けとめ、一歩ふみだす足元をやさしく支えてくれると思う。
(文化人類学者 松村圭一郎)
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