
著者:上林曉
撰:山本善行
版元:夏葉社
判型など:四六判変形上製、416P
昭和を代表する私小説作家、上林曉(1902―1980)。太宰治と同時期にデビューした作家は、心を病んだ妻を見つめ、 のちに脳溢血によって半身不随となったあとも、震える左手で小説を書き続けました。その不屈の精神がすなわち作品になっていることが、 作家の名を著名にしましたが、上林曉はいわゆる私小説以外にも、未来に残る美しい小説もたくさん残しています。 2011 年に制作した『星を撒いた街』は、作家のそうした美しい面に光を当て好評を博しましたが(4 刷、5500 部)、 本書は同じコンセプトでつくる小説撰集の続編です。装画は阿部海太さん。装丁以外にもカラー挿絵を 10 点収録した豪華な本です。 収録する短篇は初期の傑作「天草土産」ほか 10 点。本の大きさは新書サイズとほとんど同じです。432 ページ、ハードカバー、 背継ぎ表紙という瀟洒なデザインが、作家の瑞々しい作品の魅力を伝えます。
(書誌情報より)
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