BOOK FAIR情報【2023.5.24-6.17】PRIDE BOOK FAIR

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6月3日(土)は「名古屋レインボープライド2023」開催日です。

6月は、「プライド月間」と呼ばれ、世界各地でLGBTQ+(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーなどの性的マイノリティ)の権利を啓発する活動・イベントが行われます。名古屋でも6月3日に「名古屋レインボープライド2023」が開催されます。 

「プライドパレード」の始まりは今から50年以上前に遡ります。1969年6月、ニューヨークのゲイバー「Stonewall In」で警察の手入れが行われ、これをきっかけに数千人規模の暴動が発生しました。詳細には諸説ありますが、これが「ストーンウォールの反乱」と呼ばれ、ゲイ(当時の「Gay」は「LGBTQ+」を包含する人たちのことを広く意味していました)の権利を求める声が高まるきっかけとなり、翌年1970年に行われたデモが「プライドパレード」の始まりです。(詳しくは『LGBTヒストリーブック』をぜひ読んでみてください!)

プライド(=Pride)は直訳すると「誇り、矜持」。
「自分が自分であること」に誇りを持ち、相手のプライドも大切に思う。名古屋レインボープライドは、性的指向および性自認(SOGI=Sexual Orientation,Gender Identity)にかかわらず、すべての人が、より自分らしく誇りをもって、前向きに楽しく生きていくことができる社会の実現をめざすことを想い、開催されています。

日本では全国の自治体で性的マイノリティのカップルの関係を公的に認証する「パートナーシップ制度」が導入されています。名古屋でも2022年12月1日から「ファミリーシップ制度」がスタートしました。(政令指定都市では18番目/20都市)

しかし、国では同性婚について依然、法整備がされておりません。
「結婚の自由をすべての人に訴訟」では複数の同性カップルが法律上同性同士の婚姻を認めない現在の法律は憲法違反であるとして、2019年2月14日に国を提訴。現在、札幌(高裁)、東京(高裁)(2次訴訟)、名古屋(地裁)、大阪(高裁)、福岡(地裁)で進行中です。
名古屋は、5月30日(火)に名古屋地方裁判所で、判決が出されます。当日は抽選券が配布され、当選すると傍聴席で判決を聞くことができます。報告会もありますので注目を!

同性カップルの同居ができなかったり、トランスジェンダーの方が就活で差別されたりと、まだまだ制度的にも、社会的にも性的マイノリティの人たちに対しての差別が残っています。

期間中はブックリストを店頭配布しています。まずは知るために、またはより深く知るために。ぜひ本を開いてみてください。