ギャラリー・イベント情報【2022.8.11-8.27】『美しいってなんだろう?』展(イベントは9.2)

ギャラリー・イベント情報【2022.8.11-8.27】『美しいってなんだろう?』展

(画像はイメージです。)

”美しいものは、ときにはみにくく、ざんこくである。……身近なところに隠れているのに、手をのばせばけむりのように消えてしまう。ことばにしたとたんに、まったくちがうものに変わりはてる。

いま、ぼくは、流れゆく雲のようにあてどもないものを書こうとしている。
それでも、忘れえぬ美しい光景をあらためて書きとめ、娘とともに「美しいってなんだろう?」ということを考えてみたい。”
(『美しいってなんだろう?』より)

ある日、8歳の娘から投げかけられた、なにげない質問から、装丁家はみずからの記憶をたどり、手紙を届けるように文章を書きはじめた。ことばをちいさな舟にして、父と娘が世界のひみつを探る対話のエッセイ集『美しいってなんだろう?』(世界思想社)。

中学で学校に行くのをやめ、南インドに渡りペン画を描きはじめた画家・装丁家の矢萩多聞さん。カトマンドゥ、川、壁、皿、庭、果実、墓、文字、石、人、火、歌、ことば……多聞さんが感じる美しさは、想い出のなかにふっと現れる。この世界のはかなさやただそこにあるもの。生命力があって、おおらかなもの。”美しものは正しさのなかだけに宿っているとはかぎらない。”という言葉にドキッとする。世界を見つめなおして感じる、自分の美しいと思うもの。多聞さんとつたさんのピュアなまなざしに、見えていなかった世界をさがしに出かけたくなる。

『美しいってなんだろう?』の刊行を記念して、当店で矢萩多聞さん、つたさんの作品展を行います。

『美しいってなんだろう?』展

日時:8月11日(木・祝)〜8月27日(土)
場所:TOUTEN BOOKSTORE 2階

初日8月11日は12:00〜インド料理ランチを店内にてご飲食できます。
多聞さんが作るインド料理に合わせて、ポポダモンさんが出店します。

多聞さんは諸事情によって展示期間の在廊はできませんが、9月に読書会を行います。展示とは日程がずれますがぜひこちらもご参加ください!

ことばの小舟で世界をめぐる『美しいってなんだろう?』刊行記念読書会vol.5(要予約)

日時:9月2日(金)19:00~
場所:TOUTEN BOOKSTORE 1階

ある日、8歳の娘から投げかけられた、なにげない質問から、装丁家はみずからの記憶をたどり、手紙を届けるように文章を書きはじめた。ことばをちいさな舟にして、父と娘が世界のひみつを探る対話のエッセイ集『美しいってなんだろう?』(世界思想社)。その刊行を記念して、読書会+トークイベントをひらきます。

子ども時代なにげなく見ていた風景の記憶をひもといてみる。忘れ得ぬ人、ことば、たべもの、歌や踊り、本や映画、お店、そして一杯のチャーイ……。『美しいってなんだろう?』の朗読から、感じ、考え、思い出し、この世界の美しさについて語りあってみましょう。この本を読んだ人、読んでいない人どちらも楽しめる読書会です。

「海外の映画のなかで、作家が自分の本を書店で朗読するシーンをよく見かけます。『美しいってなんだろう?』をつくりながら、この本が世に出たあかつきには、そういうものをやってみたいな、と思っていました。読書会といってもかたっくるしい、むずかしいものではありません。ぼくが本をとつとつと読み、そのテーマについてTOUTEN BOOKSTOREの古賀さん、参加者のみなさんと想像し、それぞれの記憶を思い出し、おしゃべりしてみたいです。」矢萩多聞

ことばの小舟で、世界をめぐる
『美しいってなんだろう?』刊行記念読書会vol.5

日時:9月2日(金)19:00~
場所:TOUTEN BOOKSTORE (名古屋)
参加費:
現地参加:1,500円(チャーイ付)
後日オンライン限定配信:1,000円
朗読テーマ「文字」
ゲスト:古賀 詩穂子(TOUTEN BOOKSTORE店主)

タイムスケジュール:
18:30〜 開場
19:00〜 スタート
20:30  終了

予約方法:
1、店頭申込 レジにてお声がけください
2、メール 件名:「9/2イベント予約」と記入の上、当店のアドレス hello<アット>touten-bookstore.net (<アット>は@に)までメールください。返信を持ってご予約完了となります
3、こちらからご予約ください

 

『美しいってなんだろう?』著者プロフィール

矢萩 多聞

画家・装丁家。1980年横浜生まれ。9歳から毎年インド・ネパールを旅し、中学1年で学校を辞め、ペン画を描きはじめる。95年から南インドと日本を半年ごとに往復、横浜や東京で展覧会を開催。2002年、『インド・まるごと多聞典』(春風社)の出版をきっかけにして本のデザインにかかわるようになり、これまでに600冊を超える本を手がける。2012年、京都に移住。出版レーベルAmbooksをたちあげたり、「本とこラジオ」パーソナリティをつとめたり、本とその周辺をゆかいにするべく活動している。著書に『本とはたらく』(河出書房新社)、『本の縁側』(春風社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)、 共著に『タラブックス』(玄光社)、『本を贈る』(三輪舎)がある。

つた

二〇一一年横浜生まれ、京都育ち。「あきちの学校」メンバー。最近はまっていることは、新聞づくりと落語。すきな噺家は春風亭一之輔。映画「男はつらいよ」は三歳のときから観ていて、いつの日か車寅次郎と再会することを夢見ている。矢萩多聞の娘。